キャンプには欠かせない温度管理。だいたいは適当に管理しながらやってませんか?!温度がわかってくると調理のおいしさも全然変わってきます。
焚き火での調理は火力が不安定なので特に温度管理が大変になります。そこで今回は少しでも手助けになればと温度について記事にしました。
キャンプで温度管理まとめ
キャンプって外の環境の時は温度管理はとても難しいものです。簡易温度計をもっていくのもありだけど熱源を知っておくだけで様々な料理をおいしく出来ると思います。
この記事では・・・
- 鉄板やフライパンの温度
- 網の温度
- 油の温度
- ダッチオーブンの温度
をまとめました。
注目の項目
最低でも次のポイントは覚えておくと良いかも知れません
水は100℃前後で沸騰
※つまり鍋物は100℃前後
鉄の上に水滴を落として玉状にコロコロ転がると180℃
鮮度の良い油は240℃で煙が出始める
※フライパンや鉄板の目安になります。
①鉄板やフライパン
温度調整が重要なものの中で一番キャンプで使われるものじゃないでしょうか?
使う前には180℃~250℃に予熱します。隅だけでなく全体がむらなく180℃が目標です。たき火じゃかなり難しいですが
理想の調理温度が180度前後と言われているからです。食欲をそそる匂いが漂ってきて、素材をとキツネ色に焼き上げる温度。砂糖の甘い匂いや、油の香ばしい香り、しょうゆの焦げるにおいもたまりません。
温度を見る方法は
油から煙が出始めるのが230℃以上
手を5㎝の所にかざして、すぐに手を離さなくても平気であれば180℃前後と言われています。
油がドロドロ~サラサラになるあたりも180℃前後です。
水を数滴たらして、初めは水玉になりかけすぐに蒸発するときが180℃前後です。
完全に水玉が転がり水が広がらない状態は250℃を超えている状態です。
ちなみに金属が分厚いほど暖かくなる速度は遅いです。冷めるのもゆっくりなので料理がおいしくなります。薄いペラペラの物は温度差が大きくおいしく料理が作れません。
もちろん鉄やステンレス、銅やアルミ、チタンそれぞれの素材によっても速度が変わります。
参考
②網の温度
ミシシッピテストって言うものがあります。案外人の手の温度って正確に測れるみたいですね
アメリカで開発された、網の温度を把握する方法です。
「ワンミシシッピ、トゥーミシシッピ、スリーミシシッピ・・・」と数えて行き、熱さに耐えられなくなった時間で、網面の温度を把握します。
スリー(3)までが、230℃オーバー(高温)
ファイブ(5)で200°(中温)
テン(10)で140℃(低温)となると言われています。
※仲間内では一瞬でも触れないような熱さの時は『ゼロミシ』って呼んでます。
③油の温度
基本は低温・中温・高温の三パターン あとはそれ以下か以上になります。
これはよく聞くやつで一度は耳にしたことがあると思います。キャンプでは油を使うことがあまりないかもしれませんが揚げ物を行う際に参考にしてください。
140℃~
- 中華料理の野菜などの油通しに使う
- 割りばしから細かい泡が出始めます。
- パン粉はゆっくりと広がる
- 衣を落とすと底まで沈み、ゆっくりと浮き上がる
低温の160〜169℃
- 強火で~2分程度でその温度に
- 厚みのある肉やじゃがいも、根菜、かぼちゃなどをゆっくり中まで火を通すとき
- 唐揚げなどの二度揚げの一回目の温度
- 割りばしから、細かい泡がプクッッ プクッッっと静かにゆっくり上がってくる。
- パン粉は鍋全体にゆっくり広がる
- 衣を落とすとゆっくり沈み、数秒ほどかけて浮き上がってきます。
中温の170〜189℃
- から揚げやフライ、天ぷらなど、中まで火を通し外側をカラッと仕上げるとき。
- 揚げ物全般はこの温度が基本になるかな
- 割りばしから、細かい泡がプクク、プククっと上がってくる。
- パン粉は細かい泡をたて、鍋全体に広がる
- 衣を落とすとちょっと沈み、ゆっくり浮き上がってきます。
高温の190〜200℃
- えび、イカの魚介類、茄子など水分の多い野菜
- 二度揚げの二回目、冷めたコロッケを揚げ直すなど
- 表面ががカラッと仕上がる。
- 割りばしから、大き目な泡がプククククククと勢いよく出てくる。
- パン粉は鍋全体に勢いよく広がる
- 衣を落とすと下に沈みことなく油の表面へすぐにパッと浮き上
200℃以上
- 煙が出始めたら200℃は超えています。
- 食材は焦げやすく、液体もすぐに蒸発してしまいます。
④ダッチオーブン
温度管理がとても難しく何度か試していくうちにわかってきますが。(経験値高めることで)
豆炭(チャコールブリケッツ)の個数で温度を調節する方法があります。
「3アップ・3ダウン」という方程式があり、フタの上は「ダッチオーブンのインチ+3個」、下は「ダッチオーブンのインチ-3個」で、約150℃です。って言いますが日本製の豆炭で行うと180℃前後になりました。
つまり10インチなら 上に13個 下に7個 置きます。
※温度の偏りがないように均等に炭を置いてください。
「6アップ・2ダウン」で250℃前後になりました。
豆炭+ステンレスダッチオーブンの結果です。オガ備長だと少なくて温度が高いので調節してください。
ポイント
- オガ備長>豆炭>チャコブリ で温度差があります。
- 風があると炭の温度は上がります。 風があれば炭を少なくしてみて下さい。
- 気温では単純に温度と炭温度が比例する。夏の方が炭の温度が下がる。湿度が高いため
- 山や海、陽ざしや場所によって温度は変わる。
パンやナンを焼くときはあっという間に焼けるので5~10分でちょくちょく軽く覗いて確認して見ましょう。
ちなみに石釜ピザは400℃で1分半焼いているそうで超高温で短時間で焼くのが美味さの秘訣。
ハーフダッチを使って置ききれない量の炭を使用して同じような環境作ることも可能
まとめ
以上がキャンプで役立てる温度管理メモです。
外という環境で、火の微調整もままならないので毎回同じ方法で、同じ結果が出ることはほとんどないと思います。
しかし基本の温度を知っているか知らないかで、料理のおいしさも天と地になるほど違いが出ます。